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一級土木実地試験に合格するためにやったこと


 こんにちはmasa_mn (@masa_mnmn)です。

 平成29年度の一級土木施工管理技術検定・実地試験に合格したので試験対策とその考え方について書いておきたいと思います。

 平成28年に落ちた後の平成29年に合格したので、1年後の試験に向けて勉強・準備で何を変えたのかなどにも書いていきたいと思います。

①小論文

 小論文はランダムで安全管理・品質管理・工程管理・(出来高管理)が出題されますが、基本的にこの4つのテーマについてすべてに答えられるように準備をしておきました。

 あんまり自信のなかった安全管理で合格できたので、全分野で合格できるクオリティだと思います。同じような工種の人はぜひ参考にしていただければと思います。

  論文例を作成するに当たって考えたこと、やったことは以下の通りです。

 

参考書の小論文から使えそうなパーツを抜き出した。

 実地試験の小論文の参考書から自分の工種をピックアップし、自分の経験した工事の参考にしました。

   一部の知識は、そのまま小論文の原稿に加えたりもしています。実際問題自分で経験できることには限界があるので小論文も参考にした方がいいと思います。

 

加点するために実行したことは…

 加点要素としては具体的な数字を入れること問題点と改善点を明確に示す必要があるかと思います。

 どんな問題があって、どのような検討を行い、結果どのような選択をし、どういう成果につながった、ということを数字を交えて明確かつ正確に書ければ合格点に達することができると思います。

    小論文と聞くと難しいものと構えてしまいがちですか、参考書の小論文でも意外と大したことを書いてないこともあったりしていて、つまり文章構成がしっかりしていれば多少は内容が薄くても合格ラインはクリアできると個人的に思っています。

 小論文の内容については経験の多い方の意見を聞いて内容をブラッシュアップしておくのも準備の一つですね。

 

②記述式

得意分野をまず作る

 記述式では、土工・コンクリート・品質管理・安全管理・環境対策の5分野から主に出題されますが、得点源となる分野を強化しました。

 私はコンクリートが得意工種で、コンクリートについての過去問を6年分くらい解き、同じ問題が出たら答えられるようにしました。

 コンクリートは個人的に数字が多く明確でわかりやすいと思っているのでオススメです。なおかつ品質管理の問題でもコンクリートのことがよく出題されるのでコンクリートを勉強しておけば、コンクリートでも品質管理でも使えるのでおトクな分野です。

 

 具体的なコンクリートの勉強すべきポイントは、

 が挙げられます。この4パターンを抑えるだけでもかなり得点源として生きるかと思います。この辺は過去問でも頻出なので過去問を見て勉強を進めましょう。

(リンクは技術士の対策となっていますが、内容は一緒です。)

 

 コンクリートの他には環境がオススメです。勉強すべきポイントは、

  • 建設リサイクル法(特定建設資材、元請が実施すべきこと)
  • 廃棄物処理法(一時的な現場保管方法、マニフェスト)
  • 騒音規制法、振動規制法

 

 くらいです。このあたりをコンクリートと同様、過去問を見て勉強を進めましょう。

 

全分野を勉強する。ただし、捨てる単元は作ってもいい

 一年目は、コンクリート、品質管理、環境に絞って勉強をしていて、安全、土工については捨てて試験に挑みました。

 その結果、環境(施工計画)が解けず、なんとなく解けそうな安全を解きましたが、結果試験に落ちました。このことから最低4分野は勉強したほうがいいと思いました。

 二年目の今年は、土工以外の4分野について徹底して勉強を進めました。土工についても「サンドコンパクションパイル工法とは何か説明せよ。」などの工法の説明は捨てましたが、それ以外についてはそれなりに勉強して、試験に挑みました。

 結果、コンクリート、品質管理、安全管理、環境をそれなりに納得する形で回答し、合格することができました。

 実際3分野さえ完璧に理解していたらそれ以外の分野の勉強は必要ないですし、私の事例が結果論に過ぎないかもしれません。しかし、二年目の試験で落ちたら、また筆記試験から受けなおさなければいけないショックを考えたら保険として全分野を網羅して勉強したほうがいいと思います。全分野を網羅し、しかし各分野の密度を落とさないように一年目よりも早い5月から約半年間、勉強を続けました。

 

暗記物のストック量がものを言う

 結局、一級土木の試験もどれだけ暗記しているかが合否の分かれ目です。ありがたいことに過去問からそれなりの割合で再出題されるので過去問を地道にじっくりと愚直に繰り返して暗記している知識量を増やすことが肝要です。

 ちなみに1つの問いに対して5つの回答を暗記しておけばバッチリです。

 というのも、過去問からの引用ですが「元請業者が建設廃棄物を一時的に現場内保管するときに実施すべきことを5個挙げなさい」という問題がチラホラと見受けられるので最大5つ準備しておけばバッチリです。

 ちなみに各種の元請業者が実施すべき事項は頻出なのでなのでよく覚えておくべきです。

 

 

 

まとめというか、感想

  • 2年目だから絶対受かりたかった。
  • だから長期間勉強したし、1年目より勉強範囲を広げた。
  • 小論文は事前に原稿を準備して、数字を交えるなど具体性を明記した。
  • 記述式は過去問の暗記量を1年目よりも増やした。結局、暗記量が合否を左右する。
  • 合格してから振り返ると小論文は意外と厳しい採点じゃない気がする。
  • 合格してから振り返ると記述式は過去問から似たような問題がちゃんと出題してくれるから地道に暗記量を増やすのが合格の近道だと思った。
  • 合格してから振り返ると勉強量をこなせば合格できる資格だと思った。

 

以上です。私事ですが次は技術士取得を目指して、勉強を始めています。

 

▽ちなみにコンクリート主任技士という資格も持ってます。

www.think-and-try.xyz